ペンギン全種は何種類?
ペンギン大好き、 きぃ ですこんにちは!∧( ‘Θ’ )ノ”
今回はペンギンの種類についてお伝えしようと思います!
周りから「ペンギンって何種類いるの?」と聞かれると、私はひとまず「全部で18種類」と答えます。
だいたい「へぇそうなんだ!」で終わるのだけれど、私は心の中で一言付け加えます。
(図鑑によっては17種類とか19種類と言われてたりするんだけどね)と。
はてさて、これは一体どういうことなのでしょう?
ペンギン全種一覧
まず、一般的に言われている18種を挙げてみます。
1.コウテイペンギン |
2.キングペンギン |
3.アデリーペンギン |
4.ヒゲペンギン |
5.ジェンツーペンギン![]() |
6.フンボルトペンギン![]() |
7.マゼランペンギン![]() |
8.ケープペンギン![]() |
9.ガラパゴスペンギン![]() |
10.キガシラペンギン![]() |
11.マカロニペンギン![]() |
12.ロイヤルペンギン![]() |
13.スネアーズペンギン![]() |
14.フィヨルドランドペンギン![]() |
15.マユダチペンギン![]() |
16.キタイワトビペンギン![]() |
17.ミナミイワトビペンギン![]() |
18.コガタペンギン![]() |
水族館・動物園でよく見かけるペンギンもいれば、こんなペンギンみたことない!というような種類もいるのではないでしょうか?
中には絶滅の危機に瀕している種もいるのです。
※それぞれの種類の説明は、別の機会に個別で記事にしたいと思います∧( ‘Θ’ )∧
図鑑によって種類数が違う??
さて、ペンギンに関する図鑑や書籍はこれまで数多く出版されてきました。
私は本を読む事が好きなので、ペンギン関連の本はざっと40冊近く所有していたりします。
その中でペンギンについて説明をしている本には、必ずと言って良いほど「ペンギンの種類」について書かれています。
そこでペンギンが全何種類なのか見てみると、「18種類」と記されているのが大半ではありますが、「17種類」「19種類」と記されている本も・・・
また「18種類」の中でもAとBは別種、CとDは同種と扱われている本がある一方、AとBは同種で、CとDは別種として扱っている本もあったり。
その原因を作っているのが、『キタイワトビペンギン』と『ミナミイワトビペンギン』、『コガタペンギン』と『ハネジロペンギン』です。
種類の分け方
生物の種の識別は、生物の外観の違いやその種同士で交雑し子孫を残せるか、遺伝子の解析結果などの情報により学者たちが判断していきます。
ただ、学者によって種の分け方について意見が異なったりするのです。
コガタペンギン![]() |
ハネジロペンギン![]() |
「ペンギンになった不思議な鳥」(1995)では、コガタペンギンとハネジロペンギンを別種とした上で、下記のように記しています。
シンプソンは、ストーンハウスがコガタペンギンとハネジロペンギンとの関係をたんなる地域的な変種としている例を紹介しながら、両者の相違をはっきりとは認めがたいとしている。しかし、そのあとで、クライストチャーチにあるカンタベリー博物館の見解として、両者は明確に判別できると、交雑の可能性はまずないという説をも付記している。
この類の説明は、他の本にも多く見受けられました。
この事から、本の著者はどの学者たちの意見に沿うかで種の扱い方も違ってきたのです。
ちなみに私はペンギン会議での発表の際、コガタペンギンとハネジロペンギンは別種と扱いました。
そう判断したのは、実際目で見て明らかな違いがあると感じたからです。
↑これはペンギン会議発表のためにまとめた画像(実際は時間の都合上使用しなかった。リトルペンギンとはコガタペンギンの別名)。
しかし、2014年に発行された「ペンギンの不思議」では、コガタペンギンとハネジロペンギンは同種と扱っています。
ホワイトフリッパードペンギンはオアマル地域のリトルペンギンと交尾し子を作っているというのです。亜種間では子ができることは考えられますが、種が違うと子はできないはずです。それが種の定義です。
先ほど引用した「ペンギンになった不思議な鳥」(1995)では『交雑の可能性はない』と記されていましたが、この20年の間に新たな研究結果が出たという事でしょう。
キタイワトビペンギン![]() |
ミナミイワトビペンギン![]() |
一方のキタイワトビペンギンとミナミイワトビペンギンは、同種として『イワトビペンギン』と扱われている図鑑は数多くあります。
しかし「ペンギンの不思議」(2014)では別種としており、キタイワトビとミナミイワトビについて下記の説明がなされています。
両種は交わることはなく、鳴き声もお互いに通じないということもあり、また遺伝子の解析結果によっても現在は別種として考えられています。
いま現在、最新の図鑑である「新しい、美しいペンギン図鑑」(2014)でも、キタイワトビペンギンとミナミイワトビペンギンは別種としています。
結局のところどれが正解なの?
ペンギンの研究は現在進行形で各地で研究されています。それに伴い、新たな発見があり今までの情報が覆ることがあります。
また、定期的に開催される国際鳥類学会議(International Ornithological Congress 略:IOC)という鳥類学者の国際的な研究集会があり、最新の研究結果が共有されます。
それにより、鳥の種類が記された国際的リストが更新されるようです。
いま現在、2014年のリストが最新であり、そこでは最初に挙げた18種類がペンギン全種としています。
つまり、先に用いた「ペンギンの不思議」や「新しい、美しいペンギン図鑑」など比較的新しく出版されている本が現在の正しい種の分け方であるということになります。
では今回参考にした本を発行された年順にまとめてみます。
まとめ
手に取る書籍によってペンギンの種類数が違うという事が分かっていただけたかと思います。
今回のように種の分け方だけに焦点を当てると、単純に最新の図鑑を読めば最新の情報が載っているという事になります。
ただ、本の新旧に限らず掲載されている写真や内容はもちろん、著者によって見方や書き方が違うので、複数の書籍に目を通すとペンギンという生き物を更に深く知れると思います。
何はともあれ、今回の題目『ペンギン全種は何種類?』の問いにはもう答えられますね!
あとがき
ペンギンに興味を持ってから最近まで、私の中ではずっとコガタペンギンとハネジロペンギンを別種として考えてきたので、それを払拭させて同種とするのにまだ若干の違和感があります(^^;)
オリジナルキャラクターの『まるぺん』で別種として扱っている事も一つの原因だと思いますが。
でも生き物の分類は人間が考えたものに過ぎないので、当のペンギンたちには関係のない事なのでしょうね!
ではまた次回!∧( ‘Θ’ )ノシ
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