キッカケは『皇帝ペンギン』
ご閲覧ありがとうございます。 きぃ です∧( ‘Θ’ )∧
今回は、私がなぜ野生のペンギンに逢いに海外へ足を運ぶまでの【ペンギン好き】になったのかという経緯をお伝えしようかと思います。
もともと動物・生き物全般(虫も好きです!笑)が好きなので、私の住んでいる場所から比較的近い名古屋港水族館や東山動物園などの施設へ行く事が幼い頃から好きでした。
上記の2つの園館だけで7種類のペンギンに出逢うことが出来るのですが、ペンギンに対しての印象は「可愛いな~」くらいで特に大好きだとか思っていませんでした。
しかし。
高校3年生の夏休み…ある一本の映画が、私のその後の人生を大きく変える事となったのです。
人生を変えた映画『皇帝ペンギン』
この映画の存在を初めて知ったのは、短いテレビCMだった。
“マイナス40度の氷の世界に住む皇帝ペンギンの愛の物語・・・”というキャッチフレーズが印象的だった
私が通っていた高校では卒業前に必須課題として、卒業論文の代わりとなる【自分史】がありました。
全90ページにまとめられた”今までの自分の歴史(誕生から将来の夢まで)”の内、10ページもの原稿数を使い『皇帝ペンギン』という映画について熱のこもった文章で記されています。
上記の引用がその中の一文。
『皇帝ペンギン』とは2005年に公開されたフランス製作の、極寒の南極に生きるコウテイペンギンの生態を記録した映画です。
監督は、動物行動学の研究者でもあるリュック・ジャケ監督。日本語版の監修を務めたのは、ペンギン会議研究員であり、私も発表の打ち合わせの際大変お世話になった上田一生先生です。
映画の内容を簡単にまとめてみます。
――南極に冬が訪れる3月、コウテイペンギンたちは繁殖のため海から氷の世界に現れ、100km近い内陸の営巣地へ20日あまりかけて行進したどり着く。
そしてパートナー探しの求愛ダンスや歌を興じ、運命の相手を見つけ新しい命を授かる。
産卵を終えたメスたちは、パートナーに大切な卵を託しこれから生まれる我が子のためエサを求めて再び100kmも離れた海へと旅立ってゆく。
一方、我が子を任されたオスたちはブリザードが吹きすさぶ中、足で抱えた卵をしっかりと羽毛でくるみひたすら妻の帰りを待ち続ける。その期間およそ120日間。
メスは海でたっぷりとエサを蓄え3度目の長い行進をし、久々に再会する夫と初めて対面する我が子と鳴き声を交わし感動を分かち合う。
ヒナをメスへ託したオスは、疲弊した体でエサを求め海へ旅立つ。この時多くのオスがその道のりで力尽き命を落とす。
オスが戻ってくるまでメスはヒナにエサを与え、数週間後オスが戻ってくる。以後、夫婦交代でヒナの番とエサ運びが繰り返され、子はすくすく育ち巣立ちを迎える。
親ペンギンと同じ白と黒の羽毛に生え変わったヒナたちは夏の南極海へと旅立ってゆく――
短いテレビCMから何気なく観に行った映画が、これ程までに壮絶なモノだとは思いませんでした。
そして何より、あの「可愛い」ペンギンが過酷な自然環境下で逞しく生きていて、我が子のため一心で歩みを進めるその姿に、感動と衝撃を受けました。
ペンギンの虜になって
映画を観て以来一気に【コウテイペンギン】という生き物に興味を持ち、ペンギンに関する書籍を読み漁り『ペンギンは全部で18種類』という事を知りました。
その頃から名古屋港水族館へ何度も足を運びペンギンのいるコーナーに何時間も居座るようになりました。
また私の専門学生時代、水族館の飼育員を目指す専攻もある動物・環境系の学科だった事(私自身は環境系の専攻でした)と先生の計らいもあり、長崎ペンギン水族館で2週間、飼育員のインターンシップを経験することが出来ました。
因みにこの学校に進学を決めたのは、映画『皇帝ペンギン』に出逢う前なので、この飼育員の経験は自分自身不思議な巡り合わせだなと思います。
ただ一方で「野生のペンギンに逢いに行きたい」という想いもあり、図鑑などで調べた結果『ニュージーランドには7種類のペンギンが生息している。つまり、その地へ行けば多くのペンギンに出逢える』という答えにたどり着きました。
その想いは学校を卒業し働き始めてからも忘れず胸に抱いていて、結果的にニュージーランドで【野生のペンギンに出逢う】という夢を実現出来ました。
そしてその経験をペンギン会議という大きな舞台で発表させていただく事も出来ました。
今後も『南アフリカでケープペンギン保護のボランティアをしたい』『オーストラリアのフィリップ島、タスマニアでフェアリーペンギンの観察をしながらワーホリをしたい』『最終的には南極へ行き全てのキッカケを作ってくれた野生のコウテイペンギンに出逢いたい』…という夢があります。
まとめ
映画『皇帝ペンギン』に出逢わなければ今の私はいません。
ニュージーランドで出逢い仲良くなった同い年のフランス人の友人に「ニュージーランドに来たキッカケは『皇帝ペンギン』だ」と話した事がありました。
すると彼女は言いました「じゃあ私たちが出逢えたのはその映画のおかげだね!」と。
本当にその通り。
映画を観ていなかったらペンギンに興味を持たなかったし、ニュージーランドをはじめ海外へ行こうなど思わなかったでしょう。
そうすると必然的に、ペンギンやペンギン会議を通して知り合った人々、ニュージーランドで出逢った様々な国の人々とは出逢わず、またそこで得た経験や知識は得られなかったでしょう。
キッカケはたった一本の映画。
それが今や自分の人生の道しるべとなって広がって、さらに無限に広がり続けています。
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